世界標準 LHLシステム・グリス潤滑システム

バルブ

SP型(圧力進行作動型定量バルブ)

SP型(圧力進行作動型定量バルブ)

 締め付けトルクについては
こちらの締め付けトルク表をご参照ください.

 

型式

型式コードNO.吐出口数バルブ寸法(L)
SP-4 205540 4 60
SP-4K 205530 4
SP-4KS 205551 4
SP-6 205541 6
SP-6K 205531 6
SP-6KS 205552 6
SP-8 205542 8 75
SP-8K 205532 8
SP-8KS 205553 8
SP-10 205543 10 90
SP-10K 205533 10
SP-10KS 205554 10
SP-12 205544 12 105
SP-12K 205534 12
SP-12KS 205555 12
型式コードNO.
SPB 611785
SW-10 207611
SPC 611677
SPA-6 619780
SPS 611695
SPN 611784
SPA-4 166005

K:目視確認ピン付
KS:近接センサー付

仕様

吐出量 0.2mℓ/ストローク
吐出口径 使用管外径 6mm、4mm
注入口 Rc1/8
最大使用圧力 20MPa
最小作動圧力 2MPa
使用ちょう度範囲 NLGI No.000〜No.2
監視機構 インジケーターピン(K型)
近接センサー付き(KS型)
材質 アルミ

外形寸法図

外形寸法図
配管レイアウト図

MG2I 型グリス目詰目視用定量バルブ配管 配管レイアウト図(例)マークの箇所にはシール剤を使用してください。

MG2I 型グリス目詰目視用定量バルブ配管 配管レイアウト図(例)マークは、締め付けトルクを表します。締め付けトルク表の記号をご参照ください.

 



作動原理図

ステップ1
外形寸法図

ポンプ又は、グリスガンによって圧送されて来たグリスは、ブロック上部のインレットから入って来ます。送られたグリスは、濃い色で示されたポートを通って、ピストン“A”の右側に至り、ピストン“A”を左方向へ移動させます。この時、ピストン“A”の左側のグリスは、薄い色で示されたポートを通って、2番のアウトレットより吐出されます。

ステップ2
外形寸法図

ピストン“A”が左方向へフルストロークしますと、図2に濃い色で示されるようにピストン“B”の右面に至るポートがつながり、ポンプからのグリスがこのポートを通ってピストン“B”を左方向に移動させます。この時、ピストン“B”左側のグリスは薄い色で示されたポートを通って7番のアウトレットより吐出されます。

ステップ3
外形寸法図

前回と同様に、ピストン“B”が左方向へフルストロークしますと、図3に濃い色で示されるように、ピストン“C”の右側端面に至るポートがつながり、グリスがこのポートを通って、ピストン“C”を左方向へ移動させます。この時、ピストン“C”左側のグリスは、薄い色で示されたポートを通って5番アウトレットより吐出されます。

ステップ4
外形寸法図

ピストン“C”がフルストロークしますと、右図中濃い色で示される様に、ピストン“D”の右側端面に至るポートがつながり、ピストン“D”を左方向で移動させます。この時、ピストン“D”左側のグリスは薄い色で示されたポートを通って3番アウトレットより吐出されます。

ステップ5
外形寸法図

今回は、ピストン“D”がフルストロークした結果、図中濃い色で示された様に、ピストン“A”の左側端面に至るポートがつながり、ピストン“A”を右方向へ移動させます。この時、前回作動油として働いたピストン“A”の右側のグリスは、薄い色で示されたポートを通って1番アウトレットより吐出されます。以後同様の繰り返しで8、6、4、2、7、5、3、1のアウトレットの順にグリスが吐出されることになります。

 


吐出量の設定/注意事項

外形寸法図

● 吐出量の設定

各吐出口はポンプ作動時に0.2mℓ/ストロークのグリスが吐出されます。 一つの吐出口を閉じると次の吐出口にその閉じた分の量が追加され吐出されます。 例) ♯8を閉じると♯6に0.2mℓ×2=0.4mℓが吐出されます。 ♯7、5、3を閉じると、♯1に0.2mℓ×4=0.8mℓが吐出されます。 この様に潤滑点に必要な量を設定することができます。但し、♯1、2は切換バルブになっているので絶対に閉じないでください。全体が作動しなくなります。

● 注意事項

1. AP、SP型バルブの吐出口には、専用継手のみ使用してください。

2. グリス吐出口に専用継手のチェック付吐出口ニップルを取り付ける場合、必ずバイパス穴遮断リングがセットされているかどうかを確認してください。又、グリス吐出口にプラグを取り付ける場合は、必ずバイパス穴遮断リングを取り外してください。バイパス穴遮断リングをセットしたままプラグを取り付けますとバルブ全体が作動しなくなります。

3. バイパス穴遮断リングが確実にセットされるように、チェック付吐出口ニップル、もしくはコンプレッションナットを多少きつめに締めてください。

4. グリス吐出口に専用継手をネジ込む場合は、上下どちらか端の方から順番に組みつけていってください。中間の吐出口から組み始めたり、途中をとばしたりしますとスパナが充分に回らず、組み付けできません。

5. グリス吐出口にプラグをネジ込む場合は多少きつめに締めてください。又、一度使用した銅ワッシャーは必ず新しいものと交換してください。

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